hachiko28’s blog

世の中のなんか変だなや、これってどうなの?と思うことなどの記事を書いています

緊急雇用対策事業っていったい何だったんだ

私は、平成20年から始まった失業対策のための国の緊急雇用対策事業を延10件以上手掛け、延50人以上の雇用を創出してきた実績があります。

この事業は失業者に対して半年から1年の短期間の雇用の場を提供してその間に新しい正規雇用を求めさせるという目的で始められたものでした。

しかし、大都市ではその期間に正規雇用される機会が豊富であったかもしれませんが、地方では、半年や1年の期間で正規雇用に繋げるというのは極めて困難な状況にあり、私がこの事業で雇用した人々の中で、与えられた期間の後、正規の雇用を獲得できた人々は極めて稀でありました。そのため、事業期間が満了すると国の定めた事業の制度では解雇を余儀なくされるのでした。

つまり、事業の為に雇用され、職を得たのもつかの間、半年や1年で解雇され、単に面子を入れ替えただけの雇用と解雇の繰り返しをしてきたに過ぎないのです。

これでは何の意味もないと思いました。

そこで、私はせっかく縁あって私の会社に就職してきた人々を事業の制度上解雇しなければならないのでは、何の意味もない。と考え、何とか雇用を継続する方法がないものかと模索しました。

結果得た結論は新たに別の事業を立ち上げ、そちらからの収益で雇用を維持するしかないということでありました。

そうして、今となってはいささか無謀ではありましたが、新規に事業を起こし、2年ほどその事業を実施しました。

ところが、その事業は思ったほどの収益を上げることが出来ず、結果として緊急雇用事業の継続すら覚束ない状況に陥り、結果全ての事業が破たんして自己破産に追い込まれてしまいました。結果多くの人々に迷惑をおかけしてしまったことが悔やまれます。