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またまた歴史のIFを大胆推理
もし平家が源頼朝の命を助けなければ滅亡せずに済んだのだろうか?
平治の乱で、源氏は平家に敗れ、捕われた源頼朝は平清盛の義母、池の禅尼の懇願により命を助けられ、後に平家を滅ぼしたという歴史の事実があります。
そのため、もし、このとき頼朝を助けずに殺害しておけば平家は滅びずに済んだのではないかということが、語られてきています。
果たしてそうでしょうか?
私は、もし、頼朝を殺していても何れは平家は滅んだのではないかと思っています。
理由は、平治の乱で勝利した平家は、それまで、朝廷を思うままに操り、栄華を恣(ほしいまま)にしてきた藤原氏にとって、平家にその立場を奪われてしまったことは許し難く、何としてでも再び栄華を取り戻したいと思っていたであろうし、平家憎しの気持ちも半端でなかったことは察せられます。
また、平家によって院政を制限された後白河法皇も院政の回復を画策していたようですので、何かの機会に平家を滅ぼしたいと思っていたに違いありません。
さらに、頼朝の父義朝とその一族のいわゆる源氏の嫡流は滅びましたが、その血脈につながる一族や家臣団は関東を中心に多く残存していました。
しかも、彼らは源氏嫡流を滅ぼされた敵である平家をいつかは倒そうと臥薪嘗胆して武力を磨いていたわけですから、このような隠れ源氏と藤原氏や後白河法皇との結びつきができれば、頼朝がいなくても反平家で団結して立ち上がり、その中の誰かをリーダーに担ぎ出して、いずれは平家を倒したであろうことは想像に難くありません。
特に、平家の武者たちは貴族化し武術の鍛錬を怠って数十年を過ごしていたわけですから、坂東武者の敵ではなかったはずです。
もし、義経が居なかったとしても平家の世は長続きはしなかったであろうと推測できます。
いかがおもわれますか?