学識経験者って何者?
学識経験者という言葉をよく耳にします。
学識経験者っていったいどんな人のことを言うのでしょうか?
学識者とは大学などで専門知識を得たり、研究しているある分野について専門的知識を有している人のことを呼ぶのだと思われます。
一方、経験者とは、読んで字のごとく、何らかの分野について携わった経験のある人のことを呼ぶものだと思われます。
だから、学識者と経験者は本来違うものであるはずです。しかし、中には多くの学識を積んだうえで、その分野に携わり、経験も有している人も中にはいないことはないと思われます。
しかし、そうした人は極くわずかしかいないはずです。しかも、学識者と経験者ではお互い目指すものが異なっているはずですから、それぞれ自分は学識者であるとか経験者であるという自覚を持っているはずです。それをひとからげにして、学識経験者と呼んでいるのは主に、行政の担い手である役人が会議を開く際に招へいする場合が多いのに気づくでしょう。
つまり、そうした役人たちが、そのあたりを明確に意識できていないため、ひとからげにした言葉を用い、それをマスコミが鵜呑みにして報道しているという図式になっているものであります。
もう少し、日本語をちゃんと使ってほしいものです。
こうした作文を披露している私も大いに注意したいものです。